非常識超越平和理論(仮説と検証)9.非常識効用の計算方法案についての検証
仮説検証の目的:非常識効用の概念を可視化するためにいかに分かりやすく算出可能にするか案を検討する
ポイント:経済学の効用の概念を応用して検討する。この際、定量化できるものはすでにある程度、肯定的非常識の感動の度合いが計れているため、定性化できるものを比較する。
方法:経済学の通常の効用の概念があるが、これの計算式や数式などを応用して、新たに適用してみる。
例えば、肯定的非常識であるイベントAとイベントBはともに定量化できないものでどちらも肯定的非常識として1として計上されていたとする。
この場合、両方のイベントが1と計上されているがこれだとどちらのイベントの方がより世の中に対して感動を与えられるかが可視化されてなく分かりづらい。
計算方法案
<事例>
イベントAとイベントBの感動量を非常識効用関数で表す。非常識効用関数というのは、このイベントAとBがどれくらいの規模で開催されれば(規模や日数などから算出)同じ効用が保てるかという水準を表す関数のことである。
通常の経済学の効用関数は、消費する商品やサービスの満足度を効用として表すが、非常識効用というのは、肯定的非常識が世の中に与える感動の度合のことを指す。
通常の経済学の効用最大化の条件と同じようにまず以下のように計算する。
- 予算線の傾きを算出する
これは、このイベントAとイベントBを開催するための最大限かけられる予算=コストのことである。
-Pa/Pb
※Pはイベントを開催するにあたってかかる単位あたりのコストのことである。これについては計算方法は色々考えられるが、規模や日数あたりの単位である程度単位当たりのものを算出可能だと思われる。aはイベントAの規模や日数、bはイベントBに規模や日数をそれぞれ何らかの計算方法を算出した値。
- 非常識効用関数からイベントAとイベントBの無差別曲線を導出し、それをイベントAの(規模や日数など)で微分する → 無差別曲線の非常識限界代替率が算出される。
-db/da
※dは微分を表す。aはイベントAの規模や日数、bはイベントBに規模や日数をそれぞれ何らかの計算方法を算出した値。
- 非常識限界効用の比率を算出する
-db/da = MNCUa / MNCUb
※MNCUは限界非常識効用(Marginal No Common Sense Utility)のことを指す。
1~3が合致する計算式を解けば、非常識効用最大化の条件となる。
予算線の傾き=非常識限界代替率=非常識限界効用の比率
-Pa/Pb=-db/da= MNCUa / MNCUb
この式を解けば、イベントAとイベントBをどれくらいの規模や日数でそれぞれ開催すれば、世の中の非常識効用が最大化されるかが分かる。これを非常識効用最大化という。
結論
これらの計算をあらゆる肯定的非常識の項目で定量化できないもので、比較し算出していけばやがて世の中の感動が最大化され、非常識効用最大化がはかれる。
問題点
通常の経済学でも効用関数に出てくる効用はどのような割合で計測するのか不明点が多いらしいが、以下のような計算式などで表すことが可能だと考えられる。
非常識効用関数「NCU(a,b)=a・b」
※NCU=No Common Sense Utility(非常識効用)
非常識効用の関数を表す。